2004年8月(葉月hatsuki or haduki

Peach Dreamの本編でも度々登場する謎の人物「まり子の父」が、気ままに書いた不定期日記です

   


初めてのエッチング(感光膜除去前・穴あけ未だ)
2004/8/1撮影

8月1日(日) <初めてのエッチング>
8月になった。気合を入れて初のエッチングに挑戦。
まずはサンハヤトのキットに入っていたテスト用の小片でトライ。感光時間は、OHPシート、10Wケミカルランプ、距離10cmだと6分15秒が標準らしいが6分で実験。続けて現像。焦ったために時間を計らず、結構短時間(1分未満)で引き上げてしまった。そのままエッチング。出来た!・・・あれっ?写真中央のランド間を通るパターンがランドにくっついている。実は一番キツい(幅が狭い)LEDのピン間2mmピッチの所を試したのだ。でも何だろう、感光不足か現像不足か?判らないまま本番へ進む。
感光を6分15秒強にして、現像は1分。
でも現像直後に不具合発見!
基板の中央付近は綺麗に出来ている。2.54ピッチのランド間もきちんとクリアしている。でも基板の両端が問題でボケているのだ。ボケている=OHPフィルムが密着していなかったのだ。大ショック!悔しいので更に現像を進めたらパターンが消えかかってしまうほど細くなってしまった。
 キットに付属のクランプは樹脂製。どうしても密着しない。サンハヤトから真空密着機器が出ているが、その必要性が判った。どうする?せめてガラスが欲しいが家には無い。部屋を見渡す・・・あった!写真立てだ。片面基板なので写真の代わりにOHPと基板をセットして裏蓋を閉じれば密着する。でも家のものは小さい。よし100円ショップだ!
 左上から時計回りに、暗室用7W白熱電球、エッチング液を容器に戻す時のジョウゴ、その下の板はボール盤を置く台、スノコは用途内緒、竹バサミは現像やエッチングで基板を揺するため、丁度良い大きさのトレー、本命の写真立て、ボール盤敷き板に貼るクッション、そしてボール盤組み立て用の木づち。
 写真立てはなかなか具合が良い。スポンジがあれば尚良かったがそこは100円。仕方なくキッチンペパーを何枚か重ねて代用。少々反った基板でも強引にガラスに密着できそう。早速感光。

なんとか及第点の出来でした。現像後に端の方が少し感光不足気味だったので、次回は7分で行ってみよう。拡大したのが扉の写真。

しかしカメレオン基板を1枚無駄にしたので、買ってこないと2枚目が出来ない。でも平日は無理。千石に発注しようか近所のパーツ屋を探すか検討中。う〜ん、週末が楽しみ!

8月6日(金) <夏休みの準備>
夏休み前最後の会社は、出社に3時間という大渋滞だった。

 途中でキッパリと午前中休暇の連絡をして、焦らず運転。12時少し前に本厚木駅前を通過したので、ついでに数日前に頼んでおいたサンハヤトの感光基板を引き取りに、アイビー電子に立ち寄る。町田のサトー電気より大きい店舗だが、品数は少ない気がする。

感光基板2枚(事前注文)、現像剤、エッチング液を購入。さあ夏休みは頑張るぞ!

8月7日(土) <夏休み1日目/10連休;買物で終わり>
 今日から夏休み。今年は10連休だ。そのうち3日間は帰省、1日は庭の草刈りなので、マウスは6日間できる事になる。予定より遅れている分を、果たしてどれだけ挽回できるのか?

 で、初日はカミさんと買物。帰省のお土産になる「キャットフード」の購入。何故かいつもの「アクト」になる。まったく何でも置いてある店だ。

 ついでにマウスのタイヤになるゴムシートを購入。厚さ1mm。今回は貼り替えを考えて多目のロールにした。これで180円程度。
 さあ、初日はこれで終了。先行き不安・・・

8月8日(日) <夏休み2日目/10連休;帰省1日目>
 今日から実家に帰省。

 いつもの通りアクアラインを通る。当時は4000円以上したと思うが、今は3000円。しかもETCだと社会実験とかで2320円。素晴らしい!
 今回は宿にプールが無いので、夕食までに到着すれば良し。で、ゆっくりと海ホタルで昼食。写真は5F展望台からの景色。
 あらゆる場所が禁煙になって、喫煙者には厳しい世の中だ。海ほたるも屋上しか駄目。嫌煙もやり過ぎじゃないか?

 天気は快晴。すこぶる暑い。どんな帰省になるか。
余裕で海ホタルを出発したが、館山自動車道を降りたら渋滞。かなり動かない。我慢できずに山道に入る。ナビは心強い。ちなみに今日は館山市の花火大会。館山駅に近づくに従ってまた渋滞している。途中で宿に到着が遅れる旨を車中から電話。携帯電話は便利だ。
結局、宿に到着は夕食20分前の18時。2時間も誤算だった。

8月9日(月) <夏休み3日目/10連休;帰省2日目>
宿は安房自然村にあるホテル正翠荘。ドラマ「ビーチボーイズ」のスタッフが宿泊した事で巷では有名だ。しかし泊まったのは「スタッフ」なので、役者が泊まったとは書いてない。真実は不明。
 部屋は1階の和洋室。写真左は部屋から海方面をみた景色。ビーチボーイズの撮影場所の海岸もホテルから歩いていける場所なのだ。子供の頃、何度か遊びに来た海岸だが、場所は内緒。
 写真右は名物「薬師温泉」へつながる洞窟。もっと汚い洞窟かと思っていたが以外と綺麗。館山では有名な温泉で、露天風呂もあるが、夜景が見える程では無いし混んでいるので部屋風呂へ。でもこのホテルは部屋風呂も温泉なのだ。ちなみにシャワーも洗面台もお湯といえば温泉が出てくる。よく湯量が足りるなと思いつつ、当然タンクに溜めてる事に気付く。昨今の偽温泉騒動は呆れるね。
 昼間は実家に行って、夕方また宿に戻って来て、帰省2日目は無事に終了

8月10日(火) <夏休み4日目/10連休>
帰省3日目。実家に行き、BSが映らなくなったと言うので、パラボラアンテナをチェック。かなり低い位置につけたので、アンテナ前方の木の葉が茂って来たのが原因だと推定したが、気休めにアンテナを手でチョッと持ち上げたところ「映った!」の声。
何て事は無かった。パラボラを取り付けた材木が反ってきて衛星方向からズレたのだ。時間も工具も材料も無いので、パラボラの角度を再調整して応急処置。次回帰省の年末までは何とかもつでしょう。

さて今日は帰る日。ふとした事から館山自動車道が延長されている事を知った。久里浜前後にポツンとあった道路が、とみうら道の駅近くまで延長されたのだ。これで実家からは、空いてる県道〜バイパス〜館山自動車道へと、ストレス無く行ける。あとは久里浜〜君津間が開通(2007年らしい)すれば、保土ヶ谷から全て有料道路で繋がり、非常に楽になる。頑張れ千葉!

8月11日(水) <夏休み5日目/10連休>
昨日、帰省からUターンして、今日は疲れているのだが、一念発起して草刈りをする。お盆なのに雑草だらけでは、亡義父母に怒られてしまうから。

草刈機、枝刈機、芝刈機とオール電化製品で挑む。結果、2度の着替えと重症な筋肉痛を負いながらも何とか見られる程度の庭になった。これできっと帰って来れるでしょう。
数週間前から故障の携帯。カメラ付きなので会社の駐車場の車内に毎日置いておいたら暑さだろうか、壊れてしまい電話が出来なくなった。

もしかしてオールリセットしたらマイコンが正常になるかな?と淡い期待を持って実行したじゃな〜い。でも、電話帳、着メロ、写真アルバムの全てがクリアされただけで症状は変わらず。残念!やらなきゃよかった斬り!!
あ〜あ、本気で買い替え機種を考えようっと。

8月12日(木) <夏休み6日目/10連休>
さあ、マウス復活。失敗したもう1枚の基板の感光、現像、エッチングを開始した。
感光はまず3分30秒照射して基板を180度回転、更に3分30秒の計7分にした。
結果から言うと、やはり蛍光管1本では感光ムラが出来る。2〜3本は欲しいところだ。

続いて現像は1分30秒。感光と現像で成功/失敗が決まる様だ。現像は1〜2分と短い時間なのでタイミングが難しい。何枚も試行錯誤すればデータがとれるだろうが、それほど裕福では無いので、ネットや本を参考にするしかない。
なお、後のことを考えて現像液はまだ捨てずにとっておく。基板カットと穴あけが完了したら、適当に再感光して現像液で感光膜を剥がす(溶かす)ためだ。

エッチングは15分程度を目安に状態を見ながら、落ち着けば失敗は無い。特に溶かす面積が広いところは時間が掛かる様だが、基板を揺すりながら見ていると溶けていく様がよく判るので大丈夫。
使い終わったエッチング液は産業廃棄物扱いだそうで、処理に面倒なので大会が終るまではビンに保管する。

よし2枚目の基板もエッチングまで完了!明日から所定のサイズにカットして穴あけだ!
写真を撮り忘れたので、完成したら基板の写真を掲載しよう。

8月13日(金) <夏休み7日目/10連休>
基板の余分な部分のカットが丸1日かかっても終らない。
ルータ用カッターの目が擦り減ってきたか?もしくは銅箔とはいえ金属をカットするには力不足か?
いずれにしろ相当な時間がかかった。

更に、ボール盤にルータ用ビットを取り付けてフライス盤の様にしたが、さっぱり切れない。回転数が低いのか?ルーターは毎分1万回転以上、ボール盤は最高速にしても毎分2千回転が目一杯。
どうも考えていた事が上手く実現できない。

ケーブルテレビでフジテレビチャンネルを契約したら古畑任三郎を全編一挙放送していて、HDDビデオの整理に追われた。全編録画だと30時間以上かかりそう・・・

8月14日(土) <夏休み8日目/10連休>
結局、基板の凹部のカットは、ドリルとヤスリによる手作業となった。虚しい・・・

気を取り直して、いよいよ基板の穴あけ開始。悩んだ結果Φ0.8mmのドリルを使った。ボール盤には直接セットできない細さなので、ピンバイスというアダプターを使う。

歳のせいというほどの年齢じゃないが、どうも細かいものが見えにくい。メガネを外してゴーグルして、ドリルから数センチの間近で見ながらの作業。基板1枚で数100個の穴あけが必要。
1枚完了したが、目が疲れて頭痛がする。

8月15日(日) <夏休み9日目/10連休>
基板2枚の穴あけ完了。残しておいた感光皮膜を取り除くために、再度感光して現像。するとピカピカの銅箔が見えて来る。
穴って以外と中心に綺麗にあくものだ。右の写真で、ランドはΦ1.6mm、穴はΦ0.8mm。ちなみに濡れた様に見えるのは、仕上げに全面に塗ったフラックスのため。これがまた、ベトベトなんだな。乾くとベトベトしなくなるのかな?

8月16日(月) <夏休み最終日/10連休>
いよいよ夏休み最終日。今日は車体になるアクリル板の切り出しを開始。昨年は蛍光グリーンにしたが、今年は半透明のブルー。いい色だ。
ただ2枚のアクリル板を別々の店で買ったらメーカーは違っており、微妙に色が違う事が発覚。以後要注意だな。

車体になるカプセル形を2枚、車輪になる円形のパーツを8枚切り出そうと思ったが、車輪パーツはラフに切断したところで時間切れ。

今年の夏休みは、これにて終了。明日から楽しい会社だ。はぁ〜あ・・・

8月21日(土) <車輪製作:予定より9日遅れ>
 車輪用アクリル板を円形に切削する。いつもの工具でいつもの手順。電動ドリルに円盤カッターを取り付け、アクリル板は中心をビスで固定して回転できる様にする。あとは、円周の接線上をスライドテーブルを前後にスライドしながらカットし、アクリル板を少し回転させては同じ工程を繰り返す。ほぼ 円形になったら、スライドテーブルを動かさずにアクリル板を回転させて面取りする。
これを計8枚おこなったが、「暑さも和らぎ過ごしやすいでしょう」という天気予報に反して、耐え難い暑さに我慢した。外でしか出来ない作業は晴れた日にやっておかないとね。
 出来上がった円板を3枚接着。今回もアクリル接着剤に失敗。気泡が沢山出来てしまった、悔しいがやり直しは出来ない。その3枚をφ40mmのざぐりカッターで穴あけする。木工専用工具を無理やり使ったから、物凄い騒音。それに耐えて出来たドーナツ型を円板の1枚に接着。かくして、直径60mm、幅8mmの車輪の出来上がり。あとは、これに車軸を固定する細工をする必要がある。
 猛暑の中の作業で疲労し夕方爆睡。夜はフジテレビ721で放送しているビーチボーイズ再放送を一気に6話まで見る。先週の帰省で泊まったホテルにゆかりの番組だ。画面をみながら「このロケ地は、あの交差点だ!」等と年甲斐もない発言をしながら見入る。こんな時間も必要だね。ちなみに民宿ダイヤモンドヘッド(架空)の前の海岸は実際は遊泳禁止のハズです。あそこは潮の流れが速くて昔はよく溺れていた人が居たのだ。

8月22日(日) <名残惜しくも昨年マウス解体>
 基本のパーツの切り出しも出来たので、昨年のマウスを、部品を使用するために解体。
 解体にはちょっと決心が必要だった。やはり去年1年かけて作った最初のマウスだから、思い入れも大きい。でも、性能アップできる訳でもないし、ほぼ全ての電子部品やモーターは今年のマウスに流用しなければならない。
 最後に数十枚の写真を撮って解体開始。解体していくと、見えなかった部分が見えて来て、そこを作った時が思い出される。初めて作ったマウスにしては、結構頑張った。判らない事だらけで試行錯誤と悩む毎日が多かったな。新しいマウスで生き返ってくれ。

8月29日(日) <昨日も今日も雨雨、あ〜嫌だ!>
 昨日も今日も雨。雨は「外での作業」と「やる気」を、どこかへ持っていってしまう。何もやる気がおきない。と言うのも、今やりたい事はアクリル板のカットなのだ。アクリル板を六角形にカットして、早く車輪を作ってしまい、次への工程へと順番に進みたい。でも、出鼻をくじかれた様で、それ以外の事を先にやっておく気になれないのだ。今日を除けば、本番まで休日は6週しか無い。気持ちばかり焦って仕方ない。

 雨で仕方ないので、土曜はこういう日記を読みふける(そうとう重いページなので注意)。この方も初めてマウスを作った時からの日記なのだが、勉強量が物凄い。マウスを通して何かを得ようとする努力が素晴らしい。こういう人こそ、どんどんスキルアップして全国大会に出場するんだろうな。比べて此方は・・・。
 あまりにやる気が無いので紙飛行機でも作る事にした。本当はサンダーバード2号にしたかったのだが、流石にアレは紙飛行機では出来ない。でもって、コンセプトはサンダーバード2号に合わせて「胴体自体が翼の飛行機」として、写真の結果となった。これまた昨年同様アンドリュー・デュアーという立体紙飛行機で有名な人の本の型紙を拝借したが、社内規定では問題無い。いつもの通りカラーリングは変えて出来上がり。元々はカタパルト(いわゆるゴムの発射台)用飛行機なので、手投げにはどうするか悩んでいる。今のところ機体の後尾に指を掛けて押し出す方法を考えている。

 日曜は、これまた仕方ないので基板に部品を半田付け開始。苦労した甲斐があって、LEDマトリクスやICがスパッと挿入出来る。但し、Φ0.8mmで開けた穴はスイッチや基板コネクタのピンを通してくれない。手持ちのΦ1.0mmドリルで穴を広げるとランドが切れそうなくらい細くなってしまう。Φ0.9mmのドリルを買ってこよう。実装してみて思う「スカスカじゃん」。パターンが片面だと、これ以上の部品は乗らない。あとはこれに多数のジャンパ線が加わる・・・。そして2枚目の基板は手付かず。本当にヤバい。今年も厳しい。去年の反省をちっとも活かしていない!



  


inserted by FC2 system